
NTTレゾナント株式会社
マーケティングプランナー
荒田昌弘さん
goo全体を同一手法と指標で計測分析する
ポータルサービス事業であるgooは、検索サービスを中心にパーソナルサービス、ECサービスなど70以上のサービスを提供しています。検索サービスやコンテンツサービスで集客し、パーソナルサービス(gooブログ、gooRSSリーダー、教えて!goo)でユーザの定着を図り、EC(gooショッピング、NTT-X Store)で購買に結びつけるのが全体像です。
我々統括部門のミッションは、各サービスを見渡しながら全体が伸びるよう最適化を図りつつ、サービス間の連携を図るように指示し、ユーザにgoo全体を快適にご利用いただけるようにすることです。
Visionalistを導入する前は、サービスごとに独自の指標があり、解析ツールもそれぞれでした。しかし、goo全体が伸びていくためには全体を同じ方法・指標で計測分析する必要がありましたし、アクセス数を増加させるためのPDCAサイクルをサポートできる機能がシステムとして必要だったのです。
そこで「(1) 小規模から大規模へと計測分析がスケーラブルなシステム構成であること。収集・統計分析などが並列化できること」「(2) アクセス解析ツールをASPとして展開している実績、構築運用の実績が多い企業であること」「(3) 自社開発を行っていること。APIの提供、ソースの開示を通じてカスタマイズに対応してもらえること」「(4) 価格」と、4つの選定基準を設け各社の解析ツールを検証し、最終的にVisionalistを選びました。
ユニークユーザとPV、そして各サービスの指標で分析
全社レベルで最も重要としている指標はユニークユーザ数であり、次に重要なのがPVです。ポータルサービス事業の主たる収益は広告収入です。クライアントに広告枠を買っていただくには、広告の表示回数が軸となりますので、各サービスでPVが指標になっています。その他の指標については、各サービスのリーダーがそれぞれ独自で設定し分析しています。いくつかご紹介しましょう。
まず、訪問回数です。gooメール・gooブログ・検索サービスなどは、訪問回数を継続的に分析することが大事ですので、PVの大きさに関係なく分析し、さらに一人あたりの訪問回数、PVへと分析を深掘りさせます。また、ユーザを別サービスへ誘導する役割のサービスであれば、誘導させているパーセンテージなどを計測する場合もあります。各サービスをユーザがどのように変遷しているか、誘導されているかを横断的に計測し、それを統括している担当者が、また新たな関係性のあるサービスを連携させた企画を立てるなど2層構造になっています。EC・デジタルコンテンツの販売については、結果の販売数値だけでなく、購買につながる導線などユーザの導線分析を深めています。導線分析の画面はユーザの動きも分かりやすく、とても良いですね。また、任意のページをグルーピングして分析できるのも有効で、各サービスの詳細コーナーをあるテーマでグルーピングして分析することにより、新たな企画・施策を行うことができます。
Visionalist導入後、各サービス間の連携を深める観点で、サービス間の移動中に離脱するユーザを計測し、離脱を止める施策(サービス間の親和性の高いサービスを追加など)を打てることができました。その結果、PVが伸びたというだけでなく、広告収入に貢献するページに誘導でき、EC物販につながったというケースがあります。
今後のWebマーケティングの展望
今後、さらなるサービス間の連携を予定していますが、一人あたりの訪問回数を増やすための分析を進めたいと考えています。これができればgoo内の回遊・定着につながり、結果的に収益も上がります。
さらに、アプリケーションレベルまで分析していきたいです。例えば、RSSリーダーの成果など、ブラウザ外の計測ツールとしても利用したいと考えています。導線分析など技術的には難しいのかもしれませんが、是非進めていきたいですね。また、自然文検索などgooラボで開発したサービスに対して、クリックやページ遷移といったユーザの評価を数値として計測し、本格サービスとして商用化するための分析も進めていきたいです。
gooユーザの利便性向上のための分析はもちろん、NTTグループのポータルサイトとして、グループ各社のサービスをご利用いただいているユーザの皆さまにも、より快適にご利用いただくための分析を進めていく予定です。
NTTレゾナント株式会社 http://www.goo.ne.jp/